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枝豆の収穫から学ぶ、大豆と土の力|一般社団法人TUKURU主催「大豆を育てて、お味噌を作ろう!」第3回ワークショップ

大豆の生長

一般社団法人TUKURU主催の連続7回ワークショップ「大豆を育てて、お味噌を作ろう!」。今回は、第3回の枝豆の収穫体験に参加しました。

6月末に畑へ植えた大豆の苗は、青々と葉を茂らせ、立派な枝豆を実らせていました。長雨の影響や摘心のタイミング、土の状態など、実りを観察することでその場の環境が見えてくるようでした。これまでエディブルスクールヤードの活動や、自分自身の活動で大豆を植えて枝豆を食す機会は何度も体験してきたつもりでしたが、人も場も大豆も育ち具合も異なると、また異なった楽しさや魅力があるのだと実感してとても興味深かったです。何度体験しても、育てた大豆が枝豆として実り、収穫して食べる体験を通しては、植物や土の力、食べものを育てることの楽しさを実感できる、リアリティのある充実感があると学ぶことのできた一日でした。

畑で発見!枝豆の実り方と土の力

枝豆

畑に入ってまず驚いたのは、枝豆の実り方が株によってずいぶん違うことです。風当たりや日当たりの違いによって、実のつき方にも差がありました。同じ畑で育っていても、環境によってこんなにも違いが出るのかと、とても興味深く感じました。収穫したばかりの枝豆は、生のまま味見もしました。みずみずしく、甘みがあっておいしい! 畑で育った野菜を、その場で味わえるのは収穫体験ならではの楽しみです。

そして、根ごと引き抜いてみると、根にはたくさんの根粒がついていました。根粒は、根粒菌が住みついてできるもの。根粒菌は大豆などのマメ科植物と共生し、空気中の窒素を植物が利用できる形に変えてくれています。普段は土の中に隠れている根の様子を実際に観察でき、植物と微生物が支え合う自然界の仕組みに、あらためて面白さを感じるとともに、その様子を観察するみなさんの表情も生き生きとしていて、「知っていること」が目の前に景色となって表れる楽しさを感じられたように思いました。

みんなで枝豆を収穫!子どもたちも夢中に

さやを外す

収穫した枝豆は、さやを一つひとつ枝から取り外していきます。残った枝は、バイオネストへ。みんなで手を動かしながら作業をすると、楽しくて時間があっという間に過ぎていきました。

特に面白かったのは、収穫した枝豆をどれくらい枝豆として食べ、どれくらい大豆になるまで残すか、みんなで話す様子です。それぞれに感覚があり、とってもおもしろかった!また、子どもたちが夢中になって作業していた姿も印象的でした。虫食いのあるものや、実がぺたんこになっているものを選り分けたり、実のつき方がよい枝を探したり。一つひとつの作業に一生懸命取り組んでいました。大人が教えなくても、自分で見て、比べて、考えて、手を動かす。畑には、そんな学びが自然に生まれる場面がたくさんあるのだなぁと頼もしく思いました。

収穫した枝豆を、みんなでおいしくいただきます!

手仕事
手仕事2

収穫後は、近くの地域センターへ移動し、枝豆をおいしく食べるための準備をしました。塩のなじみを良くしするためにさやの端を一つひとつ、ちょきん、ちょきんと切ります。たくさん収穫できたので、作業を始めたときは「本当に終わるのかな?」と少し不安になるほどでしたが、みんなで手を動かす時間は会話もはずみ、とても楽しい時間でした。

部屋いっぱいに枝豆の香りがして、手仕事をしながら、みんなで食べるものを準備する時間はぜいたくなひとときでした。準備ができた枝豆は、講師の方がおいしくゆでてくださいました!「ゆで時間を考えるよりも、枝豆の状態を見て。おいしいころあいは野菜が教えてくれます」とお話されていた通り、ゆで上がった枝豆は本当においしかった!!

体験から学ぶこと、農業を通して伝えたいこと

食後は、一人ずつ今日の感想を共有しました。枝豆と大豆の関係を実際に体験できたこと、生の枝豆を食べたことへの驚き、育てて収穫し、みんなで食べる楽しさ…などの声が聞かれました。また、畑を提供してくださっている農家さんのお話も心に残りました。体験することの大切さ、それを教育につなげていくこと、そして農業に対する想い。農業は、ただ作物を育てて収穫するだけではなく、自然や食べもの、人と人とのつながりを学ぶ機会にもなるのだと、あらためて考えさせられました。

今回、もう一つ興味深かったのが、苗を育てる環境の違いです。6月の定植時に苗を持ち帰った参加者の皆さんからは、プランターではあまり生育がよくないという話も聞きました。一方、私が同じときに持ち帰った苗は、地植えにしたところ、今ではとても元気に育ち、枝豆を実らせてくれていて、土が持つ力の大きさを感じずにはいられませんでした。

育てる、収穫する、食べる。その先にある学び

このワークショップでは、全7回のプログラムを通して、大豆を育てて、お味噌を作り、大豆の生長を見守りながら、食べものができるまでの過程を体験します。地域に根差して、大豆のこと、そして地域とのつながりを学ぶことのできる豊かな時間を過ごすことができました!

この記事の著者

ひかる  

2児の母。慶應義塾大学卒業後、企業勤務を経てレシピ開発・執筆に従事。生産者取材を通じ食の背景と体験の価値を探究。現在は東京都日野市で「おこめとおだしのある時間」を主宰。食べものを入口として、自然や人、地域とのつながりを探究する学びの場づくりをしている。

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