【活動報告/日野市】南平交流農園で看板づくりワークショップ|ビオトープエリアに彩りを

みんなのアイデアと手仕事から生まれる、農園の新しい風景
東京都日野市にある「南平交流農園」は、利用者同士が協力しながら土づくりから野菜の栽培、収穫までを一緒に行う市民農園です。日野市が進める市民農園のモデル事業として、農作業を通じた交流や農に親しむ機会づくりに取り組んでいます。個人で野菜を育てるだけでなく、みんなで考え、手を動かしながら農園そのものを育てていくこともこの農園の魅力のひとつで、私は昨年日野市に転入してから参加させていただいています。
先週の活動では、参加者みんなで整備を進めているビオトープエリアに設置する看板づくりのワークショップを開催しました。

使われなくなった資材に、新たな役割を
南平交流農園では、もともとあった倉庫をこれからも有効に活用できるよう、資材集めから始めた改修作業がボランティアの皆さんの手によって進められています。今回は、その倉庫改修チームから、学校で使われていた黒板の資材を分けていただき、看板づくりに活用することになりました。新しいものを購入するのではなく、すでにあるものを生かし、別の役割へとつないでいく工夫も素晴らしいなと感じています。
農園から広がる、自由な発想と表現

看板に取り付ける木片には、ビオトープや農園から思い浮かぶものを、それぞれ自由に描いてもらいました。農園の風景や植物を思わせる絵はもちろん、DNAを連想させる模様、地球やほかの惑星を描いた子どもたちの作品も!さらに、地域でアーティストとして活動されている方も制作に加わってくださり、一人ひとりの発想や表現が重なり合う、彩り豊かな看板になってきました。
同じ場所で過ごしていても、見ているものや思い浮かべる世界は人それぞれ。大人も子どもも、それぞれの視点を持ち寄ることで、自分たちだけでは思いつかなかったような表現が生まれる様子がとても印象的でした。完成した看板がビオトープエリアに設置されれば、そこを訪れる人たちにも、農園に集う人々の多様な発想や思いが伝わるのではないかと楽しみです。

竹柵づくりから看板の工夫まで。みんなの力が農園を育てる
今回、改めてありがたさを感じたのは、看板そのものをつくる作業だけではなく、竹柵の設計をはじめ、農園のさまざまな場所の設計や、道具のメンテナンスなど、日頃から農園がよりよい場所になるように手を動かしてくださっている参加者の皆さんがいることです。今回も、看板が雨風にさらされることも考えた工夫や、材料の提供についてもアイデアをいただきました。絵を描く人、資材を生かす人、設計を考える人、道具を整える人。それぞれができることを持ち寄ることで、一つのものが少しずつ形になって、交流農園の場が豊かになるのだと実感できました。
誰か一人の力だけでは生まれなかったものが、いろいろな人の知恵や技術、思いが重なることで、場がつくられていく様子は、何度見ても心動かされます。
一緒に手を動かすからこそ生まれる楽しさ

また、今回の看板づくりを通して実感したのは、一緒に手を動かすことの楽しさと、自由に表現することや誰かの表現に出会うことの面白さです。農園は、野菜を育てる場所であると同時に、人と人が出会い、それぞれの得意なことやアイデアを持ち寄りながら、新しい風景をつくっていく場所でもあるのだなと感じました。今回生まれた看板が、ビオトープエリアの景色の一部となり、これから農園を訪れる人たちにも親しまれていくことを願っています。
参加してくださった皆さん、アイデアや資材を提供してくださった皆さん、本当にありがとうございました。日野市の南平交流農園ではまだ参加者の枠があるそうです。ご興味のある方はぜひ見学にいらしてください。

