地域の知恵に学ぶ一日。ビオトープの竹柵づくりとハーブの虫よけづくり
日野市の交流型市民農園「南平交流農園」

引き続き、南平交流農園の活動に参加しています。南平交流農園は、日野市が進める市民農園モデル事業としてスタートした交流型の市民農園です。従来のように個人が区画ごとに野菜を育てるだけではなく、参加者同士が協力しながら農作業や交流を楽しみ、学び合うことを大切にしています。(活動についての詳しい様子はこちら)
運営は、日野市を中心にコミュニティ農園の運営や「農のあるライフスタイル」を広げる活動を行っている一般社団法人TUKURUが担われています。参加してみると、無理なく、楽しく、あたたかく、心地よく、農作業だけではなく、人とのつながりや地域に受け継がれてきた知恵に触れられる、とても学びの多い時間になっていて、長年コミュニティ農園を運営されてきた経験や想いを実感することができます。
前回は季節の農作業に加え、ビオトープの環境整備やハーブを使ったチンキづくりなど、盛りだくさんの一日でした。
ビオトープの竹柵づくりで感じた、地域のみんなでつくる力

今回取り組んだのは、長年ビオトープを見守ってきた鉄製の柵を、周囲の景観になじむ竹柵へと作り替える作業です。この鉄柵は地主さんがご自身で設置されたものでした。支柱は約1mもの深さ(!)まで埋められており、その丁寧な仕事ぶりには本当に驚きました。(ビオトープの横には大きな小屋が建っているのですが、なんとその小屋も地主さんの手作りだそうです)
しかしながら、しっかりと設置された鉄柵の撤去作業は想像以上の大仕事!!!土を深く掘り返し、重たい支柱を引き抜くまでに1時間以上かかりました。活動日には男性陣を中心に多くの方が嫌な顔ひとつせず力を貸してくださり、ようやく取り外すことができました。当日は活動時間に参加できない方が朝早くから来て下準備を進めてくださったり、「地域のみんなで農園を育てる」という交流農園ならではの魅力を実感しました。
また、作業を進めるうえでは、参加者のみなさんから本当に多くのことを教えていただきました。昔は何でも自分たちで作っていたという参加者の方からは、道具の扱いやDIYの基本を学び、別の方からは採寸の仕方や設計図の描き方まで教えていただきました。インターネットでは得られない、暮らしの中で培われてきた知恵や技術。その一つひとつが、私にとって貴重な学びとなっています。
ハーブのチンキづくりと、手作り虫よけスプレー


その日はそれ以外にも、参加者それぞれが持ち寄ったハーブでチンキを仕込み、そのチンキを使って虫よけスプレーを作りました。ラベンダー、ミント、ローズマリーなど、さまざまな香りが広がる中、ハーブを暮らしに取り入れているコーディネーターの方から、植物の特徴や暮らしへの活かし方をたくさん教えていただきました。
同じ材料を使っていても、選ぶハーブや配合によって香りは人それぞれで、参加者のみなさんと会話を楽しみながら、自分だけの虫よけスプレーを作る時間はとても楽しく豊かなひとときでした。
地域の農から学び続けたい

南平交流農園に参加するたびに感じるのは、実際に手を動かし、人に会い、その時感じたことやこれまでの経験を肌感覚で学ぶことの大切さです。農に関する学びについても、知識としての学びがたくさんあるのはもちろんのことですが、ちょっとした手の動きや加減を体感的に学んでいるように感じています。
地域の皆さんがこれまでの暮らしの中で経験され学ばれてきたことを、楽しい時間の中で受け継ぐことができる経験は本当に貴重だなとありがたく思っています。野菜の育て方だけではなく、人と協力すること、身近な素材を活かすこと、自然とともに暮らす知恵など、教科書には載っていない学びに毎回出会い、こんな時間が子どもの学びの時間につながると良いのにな、とも思います。
これからも地域の皆さんから学びながら、その経験を自分の活動にいかしていけたらと思います。

