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小学校でのワークショップ実践|大豆からの学び(2025年・2026年実施)

新宿区立西新宿小学校「プロジェクト西新宿」に参加しました

新宿の高層ビルが立ち並ぶ都庁近くにある新宿区立西新宿小学校。

同校では、「本来の学ぶ楽しさや喜びを子どもたちに伝えたい」という想いのもと、学校・PTA・地域の企業や団体が連携し、主体的な学びを育む「プロジェクト西新宿」という取り組みが行われています。

apricot projectは本プロジェクトにおいて、2025年2月にワークショップを実施しました。(なお、本プログラムは2026年2月にも継続して開催しています。)

実施したのは「大豆をつかってきびだんごをつくろう!」 というプログラム。お豆腐を使った白玉だんごをつくり、きなことともに味わう内容です。

先生方、PTAの皆さまにもご協力いただき、生き生きと元気な子どもたちと、大豆を観察して、料理して、味わって…豊かな時間を過ごすことができました。先生方やPTAのみなさんの見守りの温かさ、のびのびと気づきを言葉にし、学びあう子どもたちの姿がとても印象に残っています。

(貴重な機会をいただけたこと、そして出会いに、心より感謝申し上げます!)

ワークショップレポート「大豆できびだんごをつくろう!」

対象は4〜6年生。3年生の国語教材「すがたをかえる大豆」で学習経験のある子どもたちです。

① 宇宙人になって大豆を観察する

まずは「宇宙人になってみよう!」という設定で、先入観を手放して煎り大豆を観察します。「大豆が食べ物かどうかもわからない、植物かどうかもわからない。爆発するかもしれないし、本当に何も知らないつもりで観察してみよう!」と、3粒の大豆を10分かけてじっくり観察。その後、勇気を出して、ぱくりと食べてみると…いつもとは違う様々な味わいに気づきます。形や色の違い、表面の質感。「知っているはずのものを、あらためて知る」そんな時間となりました。

② 枝豆と大豆の違いを体験する

続いて冷凍の枝豆と炒り大豆を観察し、食べ比べます。夏の枝豆がなんで今食べられるんだろう?と疑問に思ったり、同じ大豆のはずなのに、収穫時期や状態によって全く異なる姿になることを体感します。「枝豆は若い」「大豆は乾いている」子どもたちなりの言葉で捉え直す姿が印象的でした。食材の背景にある時間の流れに、自然と意識が向いたのではないかと感じました。

③ マイベストきなこづくり

異なる大豆や焙煎のきなこを食べ比べます。深煎り/浅煎り、黒大豆/青大豆…素材やつくり手によって味が変わることを体験したうえで、砂糖の量を自分で調整し、「自分にとってのおいしい」をつくるワークへ。それぞれの好みを言葉にして共有する時間となりました。

④ 豆腐を使った白玉づくりに挑戦

グループごとに自然と役割分担が生まれ、火加減や工程管理も食材の状態を観察しながら子どもたちが主体的に進めていきます。同じ材料・分量でも、仕上がりはさまざま。調理実習で白玉の授業を終えたばかりの生徒が「豆腐を入れると全然違う」と、調理を通して感じた変化を伝えてくれました。

⑤ ふりかえり

終了後、「大豆を持ち帰って育てたい」という声が上がりました。興味を持った子どもたちに向けて、種まきの時期や育て方も簡単に共有。「大豆は食べ物でもあるけど種でもある」そんなことに気づいた子どもたちが、大切そうに大豆を持ち帰る姿が心に残りました。

まとめ

「観察する・比較する・選ぶ・つくる・味わう・共有する」というプロセスを通し、子どもたちが自然な形で互いに学びを深める姿が印象的でした。冒頭では大豆を両手にざらざらーっとさわって遊んでいた子どもたちも、プロジェクト後には一粒一粒大切にさわる姿もみられ、食材に対する思いの変化も感じられたように思います。

授業画像

この記事の著者

ひかる  

2児の母。慶應義塾大学卒業後、企業勤務を経てレシピ開発・執筆に従事。生産者取材を通じ食の背景と体験の価値を探究。現在は東京都日野市で「おこめとおだしのある時間」を主宰。育て、つくり、味わう体験を通じた学びの場づくりをしている。

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