日野市の交流農園「南平交流農園」で学ぶ、自然と人がつながる暮らし
東京都日野市にある南平交流農園に参加しています。ここは、桜や梅、竹に囲まれた自然豊かな場所にあり、地域の人々が集い、野菜を育て、収穫し、分かち合うコミュニティガーデンです。
コーディネーターの皆さんの支えのもと、参加者みんなで植え付け、育て、収穫し、農ある暮らしを楽しみながら学べる場になっています。農園にはコンポストも常設されており、野菜くずや落ち葉などを堆肥として循環させることで、人の暮らしと自然がつながる仕組みが実践されています。
何より魅力的なのは、そこに集う人たちの存在です。それぞれの得意分野や視点を活かしながら農園を育てていく姿は、明るく前向きで、いつもさわやかで、訪れるだけで元気をもらえます。
手づくりで育まれる、温かなコミュニティガーデン
私は今年の年始から参加しましたが、この交流農園は昨年から土づくりや環境整備が進められてきました。農園内にあるパーゴラ、椅子、机、竹柵、コンポストの枠まで、その多くが参加者の手づくりです。道具の一輪車なども、年季の入っていたものを子どもたちがやすりをかけ、参加者の方がペンキを塗りなおし…新品同様にうまれかわっていました。誰かが用意した場所ではなく、みんなで手をかけ、心をかけ、時間をかけて育ててきた場所だからこそ、ここには特別な温かさがあります。
コミュニティガーデンとは、単に野菜を育てる場所ではありません。人と人がつながり、世代を超えて学び合い、地域の居場所となる存在です。南平交流農園には、その魅力がしっかりと息づいていて、転居したばかりの私にとって思っていたよりも早く地域に対しての愛着を持つきっかけとなったありがたい場所です。
ビオトープ調査で知る、小さな命が教えてくれること

前回の活動では、「日野の自然を守る会」の村岡様をお招きし、農園内にあるビオトープの生きもの調査も行われました。農園近くから湧き出る水によってできたビオトープ。そこには、
- ザリガニのはさみ
- ヨコエビ
- ヌマエビ
- モノアラガイ
- クモ類
など、さまざまな生きものが見つかりました。
こうした小さな生きものたちは、その土地の水質や環境状態を教えてくれる存在でもあります。日向と日陰の違いによる生態系の変化や、今後どんな植物・生きものが増えていく可能性があるのかなど、専門家の視点から学ぶ時間は非常に刺激的でした。自分自身が子どものような気持ちになってお話を聞く中で、ビオトープは、自然保全のためだけでなく、学びの場としても大きな意味を持つし、視点が増えることで自然への興味関心が高まることを実感しました。
野草の天ぷらで味わう、自然の恵み

さらにこの日は、農園横の倉庫を安全で使いやすい場所へと改修してくださっているチームへの感謝を込めて、収穫物や野草を使った天ぷらパーティーも開催されました。食卓に並んだのは、
- ヨモギ
- カラスノエンドウ
- ブルーマロウ
- ニセアカシア
- タンポポの花
- お隣のパイロットファームさんからいただいたたけのこ
などなど…ほかにもたくさんの季節ならではの自然の恵み。
参加者お手製の「レモン塩」や「抹茶塩」を添えていただく味わいは格別でした。普段は雑草と思われがちな植物にも、おいしく食べられるものがたくさんあります。旬を感じられることや、いつも見ている景色の視点を変えるだけで豊かな食卓になること、自然とのつながりを体験的に感じられることの豊かさを感じました。

場が育つということ
たくさんの人の手によって、少しずつ場が整い、育っていく。その過程には、完成された施設にはない魅力があります。みんなで育て、つくり、分かち合う。南平交流農園で過ごした一日は、そんな豊かな時間を改めて感じさせてくれました。
南平交流農園
育てる、つながる、ひろがる。みんなで作る「交流農園」が9月に開園! ~8月12日に利用希望者向けの説明会を開催(令和7年8月6日プレスリリース)|日野市公式ホームページ
日野の自然を守る会
日野市内全域を対象に、自然の観察・調査・保護活動を行っている団体です。鳥や昆虫、植物などの観察会をはじめ、会誌『日野の自然』の発行など、自然に親しみたい方や学びたい方にとって魅力的な情報を発信されています。地域の自然環境を知り、守り、次世代へつないでいく大切な活動を続けられています。
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